絵本ひろば

T-Rexの奇跡(Navajo story)

この絵本の説明:
12歳の少年が、約6500万年前の恐竜の化石を発見するストーリーです。
登場する「マーフィー」の父親は、病気で数年前に亡くなり、母子家庭の少年です。
畑の横に放置された古い「スクールバス」が彼とママの住まいなのです。
毎日、自転車で学校へ通うマーフィーは、気持ちの優しい性格からか、
不良たちにいじめられることがあります。
しかし、マーフィーの唯一の友達トーマスが、いつもマーフィーをかばってくれる
心優しい友人であり、お互い助け合う仲なのです。
ある日、二人は学校で「化石発掘」の授業を受けて、「恐竜の化石」に興味をもつようになります。ある日、モニュメントバレーの岩山まで「発掘冒険」に出かけます。
そこでマーフィーは「恐竜の牙?」のような岩を発見します。
彼は、翌日、そのことを担任の先生に相談しました。
担任先生は友人の古生物博士にこの発見を伝え、すぐに大学と博物館が共同して
調査を始めることになりました。やがて、TV局まで大騒ぎとなります。
調査の結果、「T-Rex(Tyrannosaurus Rex)」の完全骨格の化石であることが判明し、
発見者として大きく報道されることになりますが、発見したのは「マーフィー」ですが、
土地の所有者は地元でも有名な婦人でした。
アメリカ国では、恐竜の化石は「不動産」として扱われ、「婦人」のものとなるなのです。
「婦人」は、発見者がどんな人物なのかを確認したくて、マーフィーの住まいを訪れますが、
住まいとは思えないスクラップの「スクールバス」が住まいであることを聞いて驚きます。
ある日、土地所有の婦人のもとに、大学と博物館が共同して「恐竜の化石」を
巨額な金額で買取る話になります。
「マーフィー」の生活苦に同情した婦人は、マーフィー親子の手助けとなることを考え始めます。マーフィー親子に「家」をプレゼントすることにしました。
それまでの暮らしと違って、マーフィーと母親は、夢のようなプレゼントに涙が止まりません。
その後、大きな岩の「恐竜の化石」は完全骨格として発掘され、博物館に展示され、
多くの人が「T-Rex(Tyrannosaurus)」を目にすることになるのです。
ページ数:
34
対象年齢:
6歳〜
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