絵本ひろば

千年の約束(せんねんのやくそく)—Timeless Bond—

2024.11.25

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千年の約束(せんねんのやくそく)—Timeless Bond—

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この絵本の説明:
杉の若芽は寒い山から温かい南の国で暮らしたいと思い、
あるとき、寒い時期には南国で過ごすという鳥に出会い、願いを話しました。
「南国は雪が積もることはなく1年中温かいところだよ」
「ちょっと遠いから何日も飛ばなければ行けないところでね」
と鳥さんが言いました。
本当に行きたいならいっしょに連れて行ってあげましょう。
杉の芽は、急いで準備しました。

鳥さんは杉の芽さんをくちばしで挟むと軽く飛び上がった
この時期は台風がくるから、急いで南方を目指さなければならない。
鳥さんは何度も南方に行っているから台風の怖さはよく知っていましたが・・・・・
「運ぶのは簡単よ」と鳥さんは考えていましたが、この台風の風は強かったのです。
この強い台風に巻き込まれると、海に落ちたり、
強風によって体力を消耗して命を落とす場合もあるのです。
特に、海のうえを移動している途中で嵐に巻き込まれると、
避難する場所がないため、危険が大きくなるのです。
何度も、海に落ちそうになっても、鳥さんは必死に飛んでいましたが、
強い風の影響で「杉の芽さん」を落としてしまったのです。

広い海の上では探しようがありません。
もし、島に落ちたのなら、助かるかもしれませんが、海ではダメなのです。
海は、塩水ですから、杉の芽さんは、助かりません。
やがて台風は過ぎ去りましたが、落とした場所がわかりません。
何とか、島に落ちていて欲しいと鳥さんは願いながら、杉の芽さんを必死に探しました。

鳥さんは何日も探しました!
どこに落ちたのかも分からないまま、探しようがなかったのですが、
何としても土のあるところに杉の芽を運んであげたかったのです。
とても申し訳なく思いましたが、長い間、後悔することになりました。
何百年もあとに、南の島にあるという「大きな樹」の話を聞きました。
その樹は「屋久杉」と呼ばれ、千年近く生きているらしいのです。
鳥さんは、思いだしました。
南の島に運ぶ途中に落としてしまった「杉の芽」さんかもしれない。
鳥さんは「屋久島」に行くことにした。

ずっと、思い悩んでいた理由は、
「上空で落としてしまったから、海に落ちてしまったかもしれない。
そうなると、海の塩水で、杉の芽さんは、生きていないかも・・・・・。
ページ数:
34
対象年齢:
6歳〜
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