- この絵本の説明:
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若いカップルの家に生まれたばかりのかわいい子猫(♂)がやってきました。
飼い主が家に帰ってくると、ドアの前で座って待っている、 とてもかわいい猫です。
名前は「ボブ(Bob)」と名付けてもらいました。
しかし、ある日突然、若い二人は引越ししてしまい、残された子猫は、
その日から「野良猫」になってしまいました。
野良猫は生きていくために何でも食べないと死んでしまいます。
幸いにも街で出会う野良猫たちと仲間になり、食べる物の心配はなくなりましたが、
ある時、大きな犬が街にやって来て、平穏だった街が大変なことになってしまいます。
この犬の横暴は過激で、猫たちは恐れていました。
しかし、ボブは仲間を守るために立ち向かいます。猫が大型犬に勝つはずがありません。
耳を猛犬に噛まれ大ケガをしました。
しかし、運がよく、街の役人が野良犬を捕獲してくれたので、ボブの命は助かりました。
ケガしたボブを救ってくれたのは、この街の獣医師でした。
ボブが野良猫になって5年、何か問題が起きると、ボブは街の顔役として解決してきました。
この地域の猫から慕われる存在だったのです。
仲間の猫たちは、死にそうなボブを親身になって看病しました。ボブのケガも日に日に、
回復して動けるようになってきました。
他の街から流れてきた猫がルールもマナーもない猫だとしても、「片耳猫」の存在が「街の治安」を守ったのです。
犬に立ち向かったことと、瀕死の重傷を負っても仲間を守った物語は、
この地域一帯に広がりました。
それから数年が過ぎ、街は平和になり、よそ者同士の争いはなくなりました。
老いたボブは街の皆に見守られながら、静かに目を閉じました・・・・
- ページ数:
- 34
- 対象年齢:
- 6歳〜
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感想
この作者の近況ボード更新履歴
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2024.03.18
0002 なっちゃんと金魚
「なっちゃんと金魚」は、3年前、コロナが日本で流行する前に創作していたものです。いきるものすべてに有りうる「死別」に対する教えを、幼い子供への説明を、どのように話したら良いのか、考えた時、「誕生」と「生きる」は説明できても「死別」は非常に難しいと思いました。
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2024.03.14
0017 森のくすりやさん
森の奥深くにある小さな薬店「森のお薬屋さん」を営むリスさん。森の中でいろんな動物たちと協力してお薬の材料を集めています。リスさんの仲間たちはそれぞれの得意分野でリスさんを助けています。サルさんは木の実を運び、ヤギさんは薬草を見つけ、ウサギさんは薬土を掘り、キツツキさんは薬虫を捕まえ、カメさんは香石を採取し、アナグマさんは薬蛇を見つけ、アヒルさんは天然水を運んできます。そんなある日、森で大事件が起きます。クマさんが腹痛を起こして、おお暴れして、森中に混乱が広がります。森の動物たちは、リスさんに相談しにやってきます。クマさんの腹痛が治るお薬を作ってほしいと頼みにきたのです。薬を作ることはできますが、大暴れしている「凶暴なクマさん」に、誰が薬を飲ませることができるのでしょうか?
リスさんと動物たちは団結して、森を守る決意をします。彼らは互いの得意なことを活かして、クマさんに薬を飲ませる作戦を立てるのですが・・・
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2024.03.04
0012 未来猫μ(ミュー)
男の子が主人公の物語ですが、本当は、私自身の入院体験がキッカケで創作したものなのです。3年ほど前「大動脈解離」という怖い病気で病院に運ばれ、生死をさまよいました。なんとか、この世に戻って来れて、病室から見える景色に「猫」を発見しました。しかし、その猫は、いなくなるのです。何度も、いなくなるのです。そのときに思いついた物語が「0012 未来猫μ(ミュー)」なのです。
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2024.02.03
グーニー&ググの大冒険: Coexistence Story
「グーニー&ググの大冒険」→ 公開されました。
「生きる意味」をテーマに創作しました。
どんな状況でも「生きるために・・・」ということを放棄しない。これを伝える物語を創りたいという思いからつくりました。この「グーニーググ」という名前は、30年ほど前に麻布十番にあった店の名前です。命名したのはワタシですけど、今回は「グーニー」&「ググ」というキャラクターとして、ダチョウとヤマアラシという異種動物の物語になりました。