- この絵本の説明:
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臆病で気が弱いクマは、森の王としていつも強いふりをしていた。ある日、大きなイノシシが現れ森を走り回る。震えを隠し戦いに挑んだクマは、威嚇のために精一杯で叫んだが、怖さのあまり裏返った声は壊れたラッパのような音になる。唖然とするイノシシや森のみんなから隠れようと、そばの木に登ったクマは、そこでワシにさらわれて来たイノシシの子供を見つける。降ろしてもらった子供とイノシシは、喜んで去っていった。平和が戻ったが、弱さが露見したクマは落ち込んで家に閉じこもってしまう。数日後、食べものを持ったモグラが地面から現れ、家の前には心配したみんなが集まっていた。その日、クマは強かったパパを褒めるいつものママの夢の続きを見た。「ずっとこのままの優しい坊やでいてね。大好きよ」クマはみんなと一緒に過ごすようになった。時々、またよそ者と戦うこともあるけれど、もう怖くなかった。なぜなら、いつだってみんなが付いて来てくれるから。みんなでいっせいに吠えて追い払うのだ。ガオーッ!
- ページ数:
- 32
- 対象年齢:
- 4歳〜5歳
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