絵本ひろば

ルルとパッポとこうえんのわすれもの

この絵本の説明:
やさしい女の子 ルル と ペンギンのパッポ
なかよしのふたりが公園へ行くと、誰もいないベンチに紙袋が。はたして、、、
※「ペンギンのパッポとちいさなやくそく」の続編です。
ページ数:
41
対象年齢:
6歳〜
タグ:

評価

ログインすると評価ができます

感想

ログインすると感想の投稿ができます

こなパパ
2026.07.21

こなパパ

【ネタバレあり】
説教くささと雑な展開のオンパレード

地球温暖化のくだり、本当に必要だったのでしょうか?
まず、前半のルルとパッポが公園に通い詰める下りがめちゃくちゃくどいです。
作者はおそらく2人の健気さを表現したかったのでしょうが、「洋服の持ち主を必死に探した挙句、その服は捨てられたものだった」というオチに行き着きます。
これでは服の持ち主にヘイトが向くだけで、読み手にどんな感情を抱かせたいのか全く意図が見えてきません。
精一杯行動した結果が「ゴミでした」という身も蓋もない結末は、幼児向け絵本としていかがなものでしょうか。
さらに衝撃なのがその後です。それまでほぼ喋らなかったペンギンのパッポが突然饒舌になり、たった1ページで地球温暖化の問題提起をしだします。
意味が分からなさすぎて、思わず笑ってしまいました。

ここまでながながとした前半の下りがあったので、ここから一体どんな物語が展開されるのかと思って読むと、前半のネチっこさが嘘のように、後半はサクサクと雑に話が進みます。

「捨てられた洋服で日よけを作りました。そこに服を捨てたお姉さんや街のみんなが次々と加わって、街がカラフルになりました」 ——はぁ?

パッポが鳴らした地球温暖化の警鐘に対する答えにもなっていないし、後半のあまりのやっつけ仕事感には呆れてしまいます。
せめて「捨てられている服をルルとパッポがこつこつ集めている描写から始め、何のために集めているんだろうと読み手にワクワクさせ、実は綺麗な日よけにリサイクルしていました」という展開にする方が、よっぽど筋が通っているのではないでしょうか。

地球温暖化へのアプローチも適当、キャラクターの行動原理も適当、オチも適当。突っ込みどころしかありません。

子どもの絵本に真剣になるなという意見もあると思います。
でもこれは明らかに子どもが楽しむ本じゃないでしょ?
親が子どもに読ませたいと思う教訓的な位置付け(なんの教訓にも教育にもなってないけど)の絵本なのは明らかなので、
作者の言いたいことをや思想を詰め込むならもう少し丁寧に話を考えてからがいいのではないでしょうか?
パッポが南極の氷について喋りまくるページから描き始めたのかな?

この作者の近況ボード更新履歴