- この絵本の説明:
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『コアラのおはなし』は、森の奥でのんびり暮らす一匹のコアラが、「せかいでいちばんおいしいたべもの」を探す冒険を通して、“みんな違ってみんないい”という大切な気づきを得る物語です。
やわらかな水彩と色鉛筆タッチで描かれた世界は、読み聞かせにも、自分読みを始めたお子さまにもぴったり。4〜8歳向けの絵本として、ご家庭はもちろん、幼稚園・保育園・図書室でも楽しく読める一冊です。
物語は、ある晴れた日の森から始まります。
木の上で雲を眺めるのが大好きなコアラは、ふわふわの雲を美味しそうだなぁと想像して過ごします。しかし、おなかが「ぐ〜〜っ」と鳴り、ついに重い腰をあげて食べ物探しへ出かけることに。そんな時、森の奥から「やったー! せかいでいちばんおいしいたべものみつけた!」という声が聞こえてきます。
その声に胸を高鳴らせたコアラは、声の主を探して森の中を歩きます。
池で出会ったおおきなカバ、いたずら好きのたぬき、空高く飛ぶフクロウ……。森の仲間たちはみんな優しく応えてくれるものの、誰も「声の主」を知りません。コアラはだんだんがっかりしてしまいます。
しかし、肩を落として視線を下げたその時、足元で小さなリスが手を振っていました。
「それ、ぼくだよ!」
リスこそが、あの元気な声の主だったのです。
リスが“せかいでいちばんおいしいもの”として差し出したのは「どんぐり」。リスにとってのごちそうですが、コアラがひとくち食べてみると……「まずい!!」と思わず変な顔になってしまうほどかたくてにがい味。怒ってしまうコアラに対し、リスは静かに、しかしまっすぐな言葉を伝えます。
「ぼくにとってはせかいいち。でも、きみにとってはきっとべつのものが一番なのかもしれないよ。」
この一言をきっかけに、コアラは“世界にはたくさんの仲間がいて、それぞれ好きなものも、嬉しいことも違う”ということに気づきます。そしてリスはこう提案します。
「じゃあ、きみにとっての『せかいいち』を、いっしょに探しに行こうよ!」
物語は、ふたりが手を繋ぎ、森の外へと歩き出すあたたかなシーンで締めくくられます。
読み終わったあと、子どもたちは自然と“自分の好きは、自分だけのもの”“相手の好きも大切にしていい”という思いやりの気持ちを持つことができます。
- ページ数:
- 16
- 対象年齢:
- 6歳〜
評価
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