南の海でうまれたミニル。ママが大好きなミニル。ミニルの頑張りと成長を追った物語です。

本作は、佐賀県有田町で普段は有田焼を企画販売しているFolk Designのおおたたけしが子供食器とともに制作した絵本です。文字のない子供食器。文字のある絵本。子供達はその食器と絵本の間に真っ白なキャンパスを感じ、まるで別の絵本があるかのように、自由に物語を作り始めてお話してくれます。絵本、食器完成時、おおたたけしには5歳の娘、3歳の息子がおり、その子供達のことを考えて作った愛情に包まれた作品です。タイトルにもある主人公の名前はすべて5歳の娘が考えたものです。まず、娘が考えた名前から、その主人公の性格を考え、そこに絵本の物語を乗せていく。その後、ページ分けをして、そのページにどのような絵が必要かを考えた上で、窯元に走りました。窯元に絵本の物語とそこに必要な絵の説明をして、子供食器を作る前に絵本を完成させます。絵本の世界をしっかり心の中に消化して、その温かみを感じながら子供食器を作りました。