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sia palette

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愛知県一宮市生まれ。うま年 かに座 A型の次女。

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2026.01.25
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メッセンジャーとしての役割を終えて

絵本作家としての私の立ち位置は、ディズニーの『ピーターパン』に登場するウェンディのようだったと、今振り返っています。

「本を商業出版したいけれど、どうすればいいのかわからない」

そんな多くの人の願いを背負い、代弁する存在。それが私でした。

マスコミ出身という経験で培った文章力を武器に、私自身も夢を追いかけながら、出版界の内情をありのままに発信してきました。

——「ただの一人の女の子が、絵本を出版しようとすると、一体何が起きるのか」。

そのリアルな軌跡を、皆さんと共有してきたのだと思います。

良いことも悪いことも、すべてをオープンにしました。賢明な方であれば、その先に待つ現実を察していたかもしれません。

私自身、さまざまな幸運に恵まれ、しばらくの間「遊ぶこと」を許されていました。

ウェンディのように葛藤もありましたが、最終的に私は、家族を選び、大人として成長する道を選びました。

このままでは現実に戻れなくなる。そう感じたからこその決断です。

ウェンディがピーターを追い続けなかったように、私も夢を追うだけの日々に、区切りをつけました。

大切な人と出会い、結婚し、今は「今」を懸命に生きています。

ふと気づけば、周囲も私自身も変わっていました。あの時間はもう戻らない、愛おしい「思い出」です。

それでも切なさを感じないのは、夫というかけがえのない存在が隣にいるからです。

今後、出版社様からお声がけをいただくような特別な機会がない限り、私から商業出版について触れることはありません。どこかに引き抜かれるのを待つこともしません。

もし組織の一員として絵本制作に関わることがあれば、メンバーの一人として静かに尽力するつもりです。

ただし、すでに個人で絵本を10タイトル公開しているため、さらに3冊以上出してプロとしての実績を積みたい、という願望はありません。

名前が表に出ずとも、仲間と何かを作り上げる純粋な楽しさを、私はすでに知っています。

未練は断ち切り、私は次のステージへ進みました。

これから先、どんな景色が待っているのか。私自身も楽しみにしています。

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